スマホ時代の「ざっくり言うと」って何が大事なの
禿同なんだけど、それとはまた別の「キモ」がある。新聞だってどこで区切っても理解できる作りではあるが、最適化されてるとは思えない。 / “スマホ時代に「全文読まなきゃ理解できない」コンテンツは失敗する” http://t.co/X5RF4ddDbV
— やまぐち りょう (@d_tettu) 2014, 10月 4
「要約」にしたって概要を短くまとめるのと、つまりどう解釈すれば良いのかまとめるのと、全然違う。何が大事なポイントなんだろう。
— やまぐち りょう (@d_tettu) 2014, 10月 4
「ざっくり言うと」が最適解なのか
パッと思い出したのがlivedoorが提供している「ざっくり言うと」。これが周囲でも高評価で、今のスマホ時代にあってるよね〜という話になったりする。
上述のように「全部読まないとダメ」コンテンツは失敗するっていうのは、ある程度は理解できる。ログミーのような全文書き起こしも価値はあると思うので、そういった意味で「ある程度」。記事によってはちゃんと読まれるという肌感はある。
そういえば以前、スマホでのニュースの消費の仕方について色んな人に話を聞いたところ、年代によって相当な違いが出たことがある。
ところどころ違いはあったのだけど、今回の件で言うと、若い世代は要約を求めていたのに対し、おっさん層は別にいらねーだったり。「いいから全文読ませてよ、こっちでかいつまむからさ」。
まあそんな大人数に聞いたわけでもないので統計的に有意とかそうでもないけど、なんとなくの傾向としては肌感と相違なかった。で、さらに話を聞くとこれが面白いのね。要約でその記事を読むかどうか判断して、さらにコメントも欲しいと。
どう反応すればいいか知りたい、とか。
「要約」の意図すること
若い世代の話を聞いていて感じたことがある。この世代にとっての分かりやすさとは、読みやすさや可読性とはまた別の意味なんだろうな、と。
前述の「全文読まなきゃ理解できないコンテンツは失敗する」の大意は、つまり、分かりやすさと隅から隅まで読んでもらおうとする姿勢への指摘なのだろう。
そういった意味で若い世代にとっての分かりやすさとは「細かいところは理解しなくても『どう反応すればいいか』は分かる」といったものでもあるのかもしれない。
前提とされる知識が不足していたりするために、理解よりも解釈を求める傾向があるのかなあと思ったり。
ユーザー層で異なる「要約」
そんなわけで、「全文読まなきゃ〜」への自分なりの考えとしては、そこにユーザー層で異なる「分かりやすさ」の提供も考えなきゃいけないんだろうなあと。
その情報についてどのように考えれば良いのか、どのように感じれば良いのか。どこがポイントで、何が背景にあるのか。
おっさん層は本文の概要で良くても、若い人たちはオピニオンリーダーみたいな人の「これはね…」があった方がベター、とか。
もしかしたらオピニオンリーダーじゃなくて友人かもしれないけど。このソーシャルの時代には。
まとめると
- 「全文読まなきゃ理解できないコンテンツは失敗する」は同意
- でもユーザー層で求める分かりやすさは違いそう
- 特に若い世代は「解釈」も求めていたりする?
- 一概に本文の概要をまとめて前文につけるといいんでしょ、な考えだとダメだと思うの