他人の恋愛話を聞くのが最高に好き
「山口さんって、すぐ人の恋愛話を聞きたがりますよね笑」って大学生のころに言われました。そう、すごく好きです。人の恋愛話を聞くの。
まだ関係性ができていない二人の話を聞くのも楽しいし、こじれた複数人の話を聞くのも胸がざわつくし、失恋した人の話を聞くのもグッときてすごく好きです。
こう書いてみると他人の感情を楽しみに生きているゲス野郎みたいに聞こえるかもしれませんが、いやいや、やっぱり人の恋愛について知るのはとてもいいものですよ。
10年くらい前に冒頭のフレーズを言われたとき、思わずこう口をついて出ました。「うん、好きなんだよね。だって恋愛ってその人のことが一番出るわけじゃない?」
言葉にしながらそうだよなあと、内心、膝を打ったのを覚えています。
どこを好きになったのか? 距離を縮めるために何をしたのか? その結果どういう反応が生まれて何を思ったのか? 許せないポイントはあるのか? なぜ二人は一緒にいるのか?
すごく面白いですよね。全ての価値判断がそこにある。
というわけで、失恋についての話を集めてみました。11月23日の文学フリマで「失恋」をテーマにした同人誌「失恋手帖」を出します。ほかのどんな話を聞くよりも、「その人」が映し出されるエモさ。
インタビュー
海猫沢めろん「恋愛というドラッグ、あるいはホラー」
エッセイ
宮崎智之「中田英寿に似た男は信用できない」
嘉島唯「あの子が消えた日」
しげる「彼女と炊飯器と、Kさんのこと」
坂本七海「天国」
チョーヒカル「雨の高円寺、削られていく身体とこころ」
高橋勇成「僕の場合」
にゃるら「二次元への失恋」
アオヤギミホコ「どうか捨てておいてください」
幡ヶ谷はつだい「彼女はオーガと『旅』に出る」
中道薫「やがて悪癖」
烏丸おいけ「思い出は、未来の残骸」
ぼくは一部エッセイを担当してあとは賑やかしみたいな感じですが、どの話も「その人」がにじみ出てすごく面白いです。「うまい話」なんて聞き飽きたからリアルが欲しいと思ったら、ぜひ手にとってみてください。
売る場所
東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分・第二展示場
カ68「ピータン」(団体名の理由は聞くな)
価格:500円(たぶん)
会場に足を運べない! という方には、ポルカも用意しております。こちらは見本盤(電子)になりますが、よければご支援をお願いいたします。
初めて同人誌なんて作ってみましたが、誰かと何かを共同作業で作るってすごく面白いですね。InDesignとかできませんが、継続して何か作ってみたいなあという気持ちになりました。
会場で声をかけてくれたら泣いて喜びます〜〜〜〜よろしくお願い致します!