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@d_tettu blog

メディアとかウェブとかネコとかそこらへん。たまに日記。

「ネットメディアやってるならこれ見とけ」なグラフが面白いfrom BI

Business Insiderが8日に公開した「THE FUTURE OF DIGITAL: 2014」。リサーチチームが調査して毎年公開しているスライドで、これが非常に面白い。メンバーは詳細のデータやPDFなどをDLできるとのことだが、スライド自体は無料で見られるのでサラーっと見るだけでも価値がある。

THE FUTURE OF DIGITAL: 2014 [SLIDE DECK] - Business Insider
日本市場に限った話ではなく世界規模の話(主にUS)ではあるのだけど、ここから幾つかメディア界隈に関係するものをピックして、メモ代わりに書いてみる。

だけじゃない「スマホシフト」

世代間でシフト進む
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スマホが成長を牽引
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だけどスマホだけじゃないよね
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「スマホシフトだ」「デジタルの世界はスマホが伸びを支えるんだ」とそこかしこに言われてはいるのだけど、単純な「シフト」ではなくて、マルチスクリーンの時代だよね、という話。
スマホの出荷台数は右肩上がりだけれども、PCについても無視はできない。

ただPCがこれ以上伸びを見せることはないので、どこでスウィッチするか - PCを維持しつつどうやってスマホに体制を移行させるか - という点が肝になるのかなあと。

関連して、スマートニュースの藤村さんはこの潮流を「断片化」と呼んで以下のエントリーを書いた。

スマートデバイスの誕生と普及は、消費の現場の“断片化”を加速させる。
特定の話題やメディアへ収束しない消費のあり方は、メディア運営者にとり機会であり、危機でもある。
メディア消費の断片化を超える/ステートフルなメディア小論 | 藤村厚夫 Media Disruption

ちなみに、BIのデータでは世界的にAndroidだよねということが述べられているのだけど、日本だとなかなか稀有な状況でiOSも負けてないよっていう。これから逆転しそうな気はするけど。
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from Kantor Worldwide
ヨーロッパでWindows Phone一人負け―日本ではAndroidがiOSのシェアを大幅に奪う - TechCrunch

テレビにせまるビデオ

「YouTube > TV」の世代
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せまる広告費
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若い世代だとテレビなんてもう見られなくて、ネットでビデオ(特にYouTube)を見ているよ、っていう話。

広告費が右肩上がりになっている理由としてはスマホシフトが挙げられる。あんな小さい画面でどう訴求すりゃええねん、という。

「広告単価がPCと比較してべらぼうに低いので、このままだとペイできない...」 → 「広告単価をあげよう、ビデオとネイティブアドだ!」

ビデオに関してはPVベースの消費だけじゃなくて、時間そのものの奪い合いになってきている競争の変化も背景にある。滞在時間を伸ばして広告訴求するならビデオだよね、っていう。
ネットワークの改善やプラフォの整備が進んだなど色んな環境変化はあれど、広告的にはそのような状態かなあ。

引き続きソーシャル

Facebookつえええ
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だけど安泰ってわけではない
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これは言わずもがなな印象があるのだけど、やっぱりFacebookなんだと。バイラルメディア周辺もFacebookに集中投下と聞く。

ただ、じゃあこのままFacebook最強伝説が続くかと言われると、そうではないんだと。
「No One Uses」かどうかまではわからないのだけど、少なくとも若年層にとってはInstagramの方が重要だという認識だそうな。

BIもこの点については「デジタルの世界ってのはまだ途上にあるんだ」と述べている。

ちょっと話はずれるのだけど、ソーシャルに関する興味深い資料として、BuzzFeedが公開した「How Technology Is Changing Media」というものがある。こちらからも幾つか引用。
「検索じゃなくてソーシャルだよ」
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BuzzFeedのソーシャルからの流入の6割はモバイルから
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Shareaholicのデータによると、コンテンツへのリファラーとしてはソーシャルが検索を超えている。BuzzFeedに関して言うと、検索の5倍はあるとか。そりゃソーシャルに特化しているのだから当たり前だろうけど。

また、BuzzFeedのソーシャルからの流入の6割はモバイルからきているそうな。

これに関してBuzzFeedのHaywardさんという方が次のようにコメントしている。

多くの企業はことがどれだけ変化しているのかを過小評価していると思うね。

僕らはソーシャルからの消費をこれまで以上に見ていくし、それを支える適切なビジネスも登場するはずだ。

テレビではなくて、ソーシャルに特化して作られたビデオをこれまで以上に追っていくよ。
BuzzFeed media trends: homepage out, social and video in | Media news

他にも面白いBuzzFeedに関するデータが出ているので、こちらもどうぞ。

How Technology Is Changing Media

広告的にはどうなのか

「未開の地」モバイル
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ディスプレイ広告はまだ望みはあるけど...
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ネイティブアドとソーシャル、ビデオに期待感
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広告的にはPCはもちろん底支えをしてくれる存在ではあるのだけど、モバイルにもっと投下されるんじゃないの、特にネイティブ、ソーシャル、ビデオの領域で、という。

前述のように、あんな小さくてスキマ時間に利用されるようなデバイスで、ディスプレイ広告って結構厳しい。
じゃあどこに余地があるんだろうと考えた時に、上記の3点が主流になるのかなあと。

どう考えてもバナーとかディスプレイってユーザー体験としては邪魔よね。

日本に照らし合わせると

それぞれ日本でも同等のことが起こっていると思うが、細かい点についてはもうちょっとデータを見ておいた方が良いのかなーって気がする。違うとこあるので。

例えばソーシャル市場が大きくなっているのは分かるのだけど、FacebookとTwitterってユーザー数で言うと2000万超えくらいで、それってどれくらいの規模感なんだっけ、とか。
例えばスマホシフト進んでいるの分かるのだけど、日本だとガラケーが流通してた影響で世界的に見るとまだこれからだったりしないのかな、とか。

ソーシャルと広告で言うと、幾分お困りのようにお見受けするバイラルメディア様がいらっしゃるように思われる。
ディスプレイ広告に頼った形で広告単価が低く、ユーザー数も頭打ちでどうやってこれから伸ばすんだっけ、的な。リーチできる層に限界までリーチしたら、それからどうするんだろう。

「結構儲かるんですよ〜」とどこかで聞いたけれども。

まあそんなグラフがこの5倍くらい並べられているので、興味のある方はこちらをどうぞ(再掲)。
THE FUTURE OF DIGITAL: 2014 [SLIDE DECK] - Business Insider

僕としては自宅の猫におやつを上げられる程度の市場規模で結構です。
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ぐっすり。#今日の猫