@d_tettu blog

メディアとかウェブとかネコとかそこらへん。たまに日記。

SoundCloudから始まる「化物語」読書タイム

遅れてきた化物語

今更ながら読み漁っている。きっかけはSoundCloudのRemix。アイドル系のRemixなどがわんさかあって「面白いなー」と折にふれて漁っているのだけど、たまたま見つけた「恋愛サーキュレーション」にハマる。
化物語なんてたまに動画でMADを見たりアニメをのぞいて、あーこんな感じなのねへー、くらいの知識だったのだけど、この曲を聞いて原作を読んでみようかなと手を出す。

帰省したときに時間も余ったので何となく買って読んでみた。

気付いたら3日で3冊読んで夏休みが終わった。

他にやったことと言えば祖母に会って映画(風立ちぬ)を見て…何をしたんだ。実家でなくともできるのに…。
東京に戻って10日ほど経つが、その間にもどんどん読み進めてただいま11冊目。睡眠時間を削って1冊/dayのペース。
タッチが軽めなので簡単に読めるが、思い出したのは京極夏彦となすきのこ。何となくそこらへんの世界観を西尾維新ミックスしたような印象。

「派生」から始まる消費

ただ、ぼんやりと興味深く考えていたのは「派生」から入る消費形態について。
本作を読んでからその「派生」へと消費が移行していくのが通例だったと思うのだけど、SoundCloudなりニコ動なりネットを使った消費が増えることで、「派生」から消費する形が増えてきた。
これまでもゲームで言うとバイオ、艦これ、ホラー系フリーゲームなどを思い返すと、二次消費・三次消費されてそれがバイラル化する中で興味を持ち、色々と漁って本作に手を出す傾向がある。
ともすれば邪道なのかもしれないが、PSYにしろももクロにしろ、そのような二次消費を黙認してファンとのメディア接点を増やしてきた。
古く言えば海賊版の流通を黙認(むしろ後押し)して視聴者を増やすやり方。

知人の出版社の人から「出版社でもキャラを持っているとこは強い」との話を聞いた。マルチメディア展開できる素材を持っているとこが強いのだ。
ちょっとふれた艦これにしても、安田社長はこう話す。

「艦これ」は,新しいIPをネットに生み出し,ユーザーの皆さんと一緒に育てていくというコンセプトなんです。このゲーム発のIPを,ゲーム内課金だけでなく出版を始めとするマルチメディア展開などで収益化していこうと考えています。
http://www.4gamer.net/games/154/G015406/20130725012/

化物語は、新しいIP(知的財産)や収益の在り方を考えるにあたって、なんだか考えさせられる出来事だった。話も面白いしね。ラノベとはちょっと違う。
撫子可愛いよ撫子。