@d_tettu blog

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BuzzFeedとThe Guardianのシェアされているものが想像とズレてた

リスト型で稼いでいるんでしょ?と思っていた時期が私にもありました

「どうせリスト型とか速報なんでしょ?」と思っていた節もあったが、ソーシャル系分析サービスを提供するBuzzsumoの調査によると、どうやらBuzzFeedとThe Guardianで長文がシェアされている傾向にあるという。buzzsumo.com

対象となったのは4月1日〜10日の10日間、BuzzFeedは2,426記事(平均5,263シェア)、The Guardianは6,717記事(平均485シェア)。それぞれの投稿タイプ別の分布図は以下のようになっている。

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「What Post」ってなんやねんという話はちょっと置いておいて、筆者は「BuzzFeedのショートコンテンツがシェアを稼いでいると思うかもしれないが」と述べる。が、実際のところは「3,000文字以下のコンテンツが多くを占めたが、長文の方が平均で38,000シェアされるなどかなりのパフォーマンスをたたき出している」。

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昨年末に書いた投稿で、Huffington Post UKの編集長の長文について引用したことを思い出す。

「それは200文字で表現できないよね。君はツイートで反応することはできるけど、何を本当に意味しているのか、何について話しているのか、彼らの信念は何なのか、君のグッときたことについては、そんな少ない言葉じゃ表現できないはずだ」。

ハフポ編集長は、長文型の情報消費をサポートするものとして、「immersive(没入)」と「interactive」、「simpler combination of text and images(テキストと画像のシンプルな組み合わせ)」を挙げるが、そのあとに「君が書いているものに『中身』があること、その言葉が強くて意味深いものであること」も同様に大事であると話す。

tettu.hatenablog.jp

なお、付け加えておくと、最もシェアされたものはBuzzFeed、The Guardianともに画像まとめだったらしい。

こちらの「小学校を思い出す画像まとめ」は3,000,000シェア。www.buzzfeed.com

こっちの「人口過剰、行き過ぎた消費が何をもたらすか」は500,000シェア。www.theguardian.com

ひたすらシェアを模索し続ける、特にBuzzFeedにとって、これも一過性のものかもしれない。実際にどのようなコンテンツがシェアされているのか実例を並べてみたわけではないのではっきりは言えないが、「パパッと作って終わり」の時代が終焉を迎えると、まあ悪くはないよなあと思ったりはするわけで(リスト型が悪いとかそんな簡単なことは思いません)。

とはいえ日本だとSNS市場が海外と比べてそこまで大きくないし、そこだけで重厚なコンテンツやろうとするとすぐ息切れしそうだなあなど思うので、地味にけんすうさんの取り組みが気になったりする。単価上げて体力つけて、ちゃんとしたの出そうとするの大事。