IKEA倉庫に多幸感。バイトで倉庫番をしていた時の記憶。

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引っ越しの手伝いのために行ってきた、IKEAの倉庫。定められた位置に定められた物品が収められている様子に多幸感を覚える。

学生時代に倉庫番のようなお仕事をした。指示を受け、時間内にいかつい機器を使って荷物を持ってくる仕事だ。
周りの人はくたびれた顔をしていたけれども、僕は思ったよりその時間が好きだった。

黙々と誰とも喋らずにノルマをこなすことも嫌いじゃなかったが、何よりも淡々と右から左に受け流すのが心地良かった。

単純作業それ自体というよりは、その時間を使って他のことを考えるのが好きだった。

頭の中で好きな曲をリピートしたり、前日に読んだ本を咀嚼したり、誰かの言葉の意味を解釈し直してみたり。

今でも時々、自販機と机と椅子がただ並んでいた休憩室でぼーっとしていた時に、ヤーマグチサーンと話しかけてきたアジア人のことを思い出す。

特に中身のあることを話した記憶はないのだけど、何をするにも楽しそうにハッハー、と笑っていた。

彼のことを懐かしく思い出しながらカートを走らせ、何となく良さそうなシェルフを買って帰り、夜更けに組み立ててみた。

うん、置くものが皆無だった。

こんな調子で物が増えていくので、そろそろ不要な物は処分しようと思います。