@d_tettu blog

メディアとかウェブとかネコとかそこらへん。たまに日記。

「後進」日本のストリーミング市場に襲来するSongdrop

f:id:tettu0402:20130915073400p:plain

日本のストリーミング市場は窒息死寸前よ。権利保有者の縛りがきつすぎて、自由なストリーミングをさせないからよ。日本にはSpotifyもDeezerもRdioもないわ。だからうちみたいに、ブックマークできるだけというささやかなサービスでも、日本の音楽ファンの渇きを癒しているのよ。
http://jp.techcrunch.com/2013/09/11/20130911songdrop-your-iphone/

「Songdrop」CEOのBrittney Beanはこう話す。
同サービスは、YouTubeやSoundCloudといったウェブ上の音楽をコレクションできるSNSのようなもの。Techcrunchによると再帰ユーザーの4割が日本ユーザーらしい
これまでPCベースの展開しかしていなかったが、最近になってモバイルアプリをリリースしたそうで。ただ、オフライン再生には対応していない。
音楽キュレーションサービス「Songdrop」のiPhoneアプリが登場!(2013年9月12日)

逆行する日本市場

欧米などではチラホラと有料配信への移行が進みつつあるようだが、日本では売上高は増加しているとはいえ、一部では逆行しているとの話も聞く。

世界各国で音楽CDの売上が減少している一方、日本ではCDの売上が増加している。日本レコード協会によると、2012年の音楽ソフト(CD・DVDなど)の売上は約3108億円で、前年比110%だった。
一方、日本の有料配信の売上は17%と低く、多くの国では増加傾向にあるのに対し、前年比75%と減少している。
http://newsphere.jp/entertainment/20130823-p/

まあ長期的な流れではデジタル化の潮流だとは思うが、「加速」とは言い難い。ちなみに、有料配信の売上減はそもそもガラケーの着うた衰退に起因するので、「iTunesだめやったwww」とはならないはず。
去年のだけど:音楽業界はどうヤバくてどうヤバくないかの話(2012年4月3日)
ただ、その下落分を振興デジタル市場がカバーできていないのも事実。
音楽配信まわりが地味に盛り上がりつつはあったが、そこらへんが上手くいってるのかどうなのか、リリース以降は音沙汰もない。誰かここらへん知らないのかなあ。
音楽配信ビジネス周りが微妙に色々と盛り上がっているようです(2013年4月9日)
イマドキのサブスクリプションと「3年前」(2013年4月7日)

ストリーミングとこれから

どこぞの増田が言っていたように(ソース見つからなかった)YoutTubeで音楽を聞いて「え、それでいいじゃん」っていう層は、こういったサービスがリーチできるかどうかは別として一定層いるはずで、個人的にはCD買わずにSoundCloudで「このRemixいいじゃんかっこよす~」で終わらせることも事実なので、ストリーミング・ベースの素敵サービスがあるのは嬉しい。
課題として思うのは、「普段iTunesで楽曲管理しているのでそれがバラけると面倒」に尽きる。
好きな楽曲は購入してiPodで聞く。このスタイルも「そもそもiPhoneとiPod2つも持ち歩きたくないよ…でもiPhoneだと容量不足だよ…」といった問題をはらむ。
なので最適解だったのはYouTubeなりSoundCloudから楽曲をDLしてiTunesで管理し、それを自宅のPCに接続してリモート再生、好きな楽曲はオフライン再生できる「Audiogalaxy」だったのだが、これはDropboxに買収されて現在は使用不可
まあこれはこれでたぶん、SNS系サービスの担う「出会い」みたいな機能が果たされないのでそこに課題が生じるかもしれない。
ともあれ、早いとこAudiogalaxyを復活させてくれ。iPhone 5sの64Gでも容量足りないよー。